私は精神保健福祉士として受診・入院・退院・デイケア利用に関する相談支援を行っています。
ご本人・ご家族の思いを聴き、望む生活を送れるよう医療・福祉・経済面といった多方面の視点から物事を見て多職種・地域の関係機関等と連携し、調整する仕事をしております。
たくさんの出会いから学ぶことがあり、日々奮闘中です。
この仕事を選んだきっかけは祖母が認知症になった事です。当時私は小学生で、しっかり者の祖母がだんだん色んな事を忘れていき、家族の事も忘れてしまう様子を見ていました。わからない事や出来ない事も増えて祖母は不安になり、時には怒る事もありました。また、家族で認知症になったのは祖母が初めてでまるで別人のような祖母にどう対応したらいいのか、これからの生活をどうしようかなど今やこれからについて悩んでいる両親の姿も見ていました。
この事から、ご本人に加えてご家族の力になりたいと想い今の仕事を選びました。
ご本人やご家族の方のお悩みや不安をお聴きし、問題点・課題をどうやって解決・改善していくのかを一緒に悩み、迷い、振り返って前へ進みます。「これで良かったのかな」と模索する日もありますが、そんな中でも、「話を聞いてもらえてすっきりした。」「色んな事があったけれど、これで良かったと思う。」「ここ(たけとう病院)に来て良かった。」といった言葉をいただけた時は、「私でもお役に立てたんだ」と心がじんわり温かくなり、これからも頑張ろうと前向きな気持ちになります。
人と関わり、その人の生活・暮らし・人生について考えるため悩み、揺らぐ事は多々ありますが、
周りの人達が「大丈夫?」「大変だったね。」「よかったね。」など声の掛け合いがあり気持ちの温かさを感じる雰囲気が好きです。そして、悩んでる時、躓いた時には、先輩方が優しくアドバイス・指導をして下さり一緒に考えてくれる職場環境がここにあります。たけとう病院に一歩を踏み出し、一緒に働ける事を楽しみにしています。